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フラプッチ~のダイビング日記。

緊急会合召集!!

…というわけで、急遽帰国したチャンバー仲間を励ます会に行ってきました。
緊急会合召集!!_d0056263_052166.jpgいや~。。。

笑った笑った。







どうしてなんでしょうねぇ。
最初に減圧症になったときもそうだったんだけど、減圧症患者同士話していると、なんか笑い話になっちゃう。そもそも減圧症ってあり得ないことだらけで、笑っちゃうような話が一杯あるんですが。

今回後遺症を起こしたKさん。
飛行機に乗ったら、「いかにも減圧症!」っていう、鋭い痛みを伴う痺れがそこかしこに出てきたのだそうです。(ちなみにKさんが1年前に減圧症になったときの症状は痺れではありませんでした。)

飛行機を降りても症状は続き…
ホテルにチェックインするも、9階の部屋まで行ったら症状が悪化。
部屋を下の階に変えてもらったそうです。6階に。

…すでにこの時点で、3階しか違わないじゃん!って突っ込みなんですが、
ホテルの人に、6階って何メートルぐらいだ?と聞いたのだそう。
すると、「1階10メートルだから、60メートル位」って返事があった…
って、フラプッチ達:「エエエどう考えても1階10mもないでしょ!」
Kさん:「いやでも、商業的な建物って天井高いから」
「いやいや、いくら高くても10mはないでしょ~!」
だって人間って2mないのよ?それの5倍もないでしょ、1階分は^^;。
「10mじゃなくて、10フィート(=3m)の間違いだったんじゃないの?」
「そもそも、ホテルの土台は海抜何メートルって問題もあるよね?!
 もしかして、海抜の話をしていたんじゃ?」
「いや普通ホテルの人がそのホテルの海抜なんて知らないでしょ~」

…こんな話を、恵比寿のおサレでおいしいフレンチのお店でコース料理頂きながら話していたわけです。
この時点で既に間違っているような。

本日のお魚料理はサクラダイでした…
海で見る前に食べてしまった…。だって深いんだもの…。←『産卵期前に美しい色合いになったマダイをサクラダイって呼ぶので、たぶんマダイ料理だと思うよ…』って突っ込みいただきました、、、『サクラダイでこのサイズなら一匹だけど、そうじゃなくて切り身だったでしょ?』…って言われても、うーん、話に夢中だったし、ズッキーニに覆われてたし…(汗 でも確かに骨がなかったような←気付けよ。
緊急会合召集!!_d0056263_0543038.jpgしかし話は進むにつれてもっとオカシくなる。
部屋だと高度が高くて具合悪くなっちゃうから、夜中2時半までロビーのソファーで横になってたのよ」
「そしたら、ガードマンが来て、ルームキー見せろって言って、見せても部屋で寝ろって言うのよねー」
「英語が片言なので、ジェスチャー半分で、私の部屋=ハイ→心臓・ドキドキ!ロビー=ロー→心臓・落ち着く!…ってやってたら、高所恐怖症だと思われたみたい」
この日本人、6階で怖いのかよ、ケ。田舎モンが!とか思われてたかもね~^^;田舎モンじゃないんだけど…
まぁ、英語が流暢だったところで、減圧症って言っても説明大変だしねぇとか。

そして話は更にオカシくなっていく…
「飛行機会社に問い合わせたところ、翌々日の日本への便は圧力差が大きい機体なので、翌日の便(=与圧がもっとしっかりしている)で帰ったほうが安全だってことで、翌日帰ることにしたのね!」
「で、以前、別のチャンバー仲間が飛行機の中で酸素吸入したという話を思い出して、空港で飛行機に乗り込む前に、『機内で酸素吸入出来るか?』って聞いちゃったの。」
「そしたら凄い騒ぎになっちゃって…」

日本までフライト時間が4時間もあるのに病人は乗せられない、と騒がれたのだそう。
病人じゃない!って言っても、酸素吸入が必要なら病人だろう、病人じゃなければ、医者の診断書を持って来い!ってことになっちゃって、急遽、空港内のお医者さんに診てもらう羽目に。

ここで下手な診断が下ると、日本に帰れない!延泊でホテル代もかかるし、明日の飛行機は圧力差が大きい機体だし、そもそも今日の飛行機代$800は一体どうなるんだ~?!しかも、時間がかかると、飛行機出発しちゃう~!
…と文字通り必死のKさん。

なんと、健康さ加減をアピールするために、お医者さんの前でスクワットしたそうです!!
えーと、そんなKさんはきゃしゃでお美しいレディーさんなワケですが。
「しかもね、足を90度近く曲げる、本気のスクワットだよ!3回もやっちゃった!」だって。
診療室でスクワット~。お医者さんもそんな患者はあまり診たことなかったでしょうねぇ、、、
更に、スクワット後、「ワタシ・ゲンキ・ゲンキィ~!」って、腕まくりしてチカラコブ見せたそうです。

…素敵なおフレンチのお店で、白ワイン吹きそうになりました。危なかったー

そんなこんなで、なんとか日本出発の翌日に戻ってきたKさん。
帰国後家族に連絡したら、「なんだよ、クルーズ船のキャンセルじゃなくて、自己都合かよ!」って言われたそうです。
…そら確かにそうだけど、ソコってそんなツッコミ?!クルーズ船キャンセルのほうがタチ良いでしょうが、、、^^A;

散々笑って帰ってきました。
いやはや、キャンセルして帰ってきたって聞いたときには大ショックだったけれど、Kさんも元気そうで何よりでした。

お食事もおいしかった~
デザートもおいしかったです!数日前に食べたイタリアンとは大違いだったぞー。
緊急会合召集!!_d0056263_1163523.jpgKさんはこれに懲りて、今年の夏と冬に予約していたダイビング旅行、全部キャンセルしたそうです。うん、元気になったらまた行けるから!ネ、Kさん。

医科歯科大でお医者さんに診てもらったところ、再発ではなく後遺症だろうとのことで、でも後遺症が出ている最中に潜ると再発のリスクが通常よりずっと高くなるとのこと。ほんと、勇気(とかロビー寝技とかスクワットとか色々な芸)が必要だったと思いますが、潜らず帰って来て貰って良かった。お互い不安があるときは無理しないで、じっくり復帰しましょうね~Kさん!
by frappucci | 2008-05-03 01:21 | その他もろもろ