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フラプッチ~のダイビング日記。

LA沖セント・カタリーナ島でのシュノーケル

さてさて、石垣でのスノーケルの話、書いてたらいつものとおり長くなったので一部切り分けです。

石垣では、マイク:ダイビング、トロとフラプッチ:スノーケル、ということになりました。
実はトロとは、数年前にも一度一緒にスノーケルしています。石垣に行くまで、トロにとっては人生最初で最後のスノーケルでした。場所は、アメリカ・カリフォルニアのLA沖の小さな島、カタリナ島。地元(?)オレンジ・カウンティ出身の友達から「とってもきれいなところで、スノーケルも楽しいわよ!」と強力プッシュされて決めました。

ええと当時の写真が見つからないので、観光サイトからパクってきた画像を失礼…
LA沖セント・カタリーナ島でのシュノーケル_d0056263_13351288.jpgLAから高速船で1時間位だったかな?行きは1等チケットで、乗ったら出航前にシャンパンのサービス。アルコール覚えたての学生トロは大喜びでしたが、早朝にいきなりシャンパン詰め込んで慣れない高速船の旅は辛いものがありました…

島に着くと、桟橋周辺の海が透明で綺麗で、海にはおサカナいっぱいで感激。当時ノンダイバーで魚といえばアジやマグロしかわからなかったもんで、どんな魚が見れたのかさっぱりわかりませんが。ダイバー向けにこんなこと書くと役に立たねぇ!って石なげられそうですが…




セント・カタリーナ島には当時2箇所ダイビングショップがあり、「ダイビングショップってなんじゃらほい」状態だったフラプッチ、電話かけてあれこれ質問した末、スノーケルを予約。島に着くと真っ先にそのショップに向かいました。

この日スノーケルの客はフラプッチたち2人だけ。ウェットスーツにトロの希望で救難ベストを着ると、島を出発して、出発した裏側ぐらいまで島の周辺をまわって、ポイントに到着。片道30分くらいかかったような…?

まずボートからどっぽんとフラプッチが先にエントリ。水面に浮いている横にトロが飛び込んできたのだけど…、足が届かないのと頭の先まで水に一瞬潜ったことに驚いたのか、その瞬間、突如水中から捕まれてものすごい力で引っぱられたのです!
フラプッチ、水を怖く感じたのはこのときが生まれて始めて。幼稚園児の時にもう25m泳げたし、水は子供のときから好きだったから・・・。ふつうに水面に浮いてたところを水中に引きずり込まれて、あれは水飲まなかったのラッキーだったのかも。

しかも、カリフォルニアって気候は暖かいけど、海水温は冷たい!北極からの寒流が流れ込んでアザラシとか居るくらいだもんね・・・。水温はモントレーあたりでは夏でも14度にしかならないらしい。トロが初めてスノーケルしたその海は、くら~い。さむ~い。お魚いな~い。透明度わる~い(良いこともあるらしい)。しかも、水面にまでわさわさとジャイアントケルプが生えていて、下手に動き回ったら絡まりそうでおっかない。

ジャイアントケルプというのは、カリフォルニア沿岸にたくさん生えている全長数十メートルにも育つ名前のまんまの巨大海草です。節々に酸素(だっけ?)が入った袋があり、その浮力で水底から水面まで直立し、水深より長く生えると水面にもその茎や葉を漂わせます。しかも結構密集して生えるので、実際にフィンや器材に絡まることがあるそう。
事実、地元のダイバーはOWの時にまず学ぶのがジャイアントケルプからの脱出方法らしい。ナイフなどではビクともしないとかで、なんと食いちぎるのだそうです。

そのジャイアントケルプに絡みつかれるのを恐れながら、沖縄のさんご礁輝くビーチで1度スノーケルの経験があったフラプッチも、同じスノーケルなのに何かが違う!とびびってました。

そんな海でのスノーケル。ほとんど拷問でした。水からあがったら、二人とももう無言状態。その後の野生動物観察ツアーのほうが百万倍楽しかった(笑)

トロはこのときのことがよっぽど怖かったのか、フラプッチがダイバーになると「なんでそんな恐ろしいこと好んでするんだ!海に潜るなんて!!」と驚愕。「海は生を奪い、死を与える」が口癖になり、これはフラプッチが海について話すと、トロの返事の枕詞になりました。
「ダイビング行って来たよ~」「海は生を奪い、死を与える。まだ生きていて良かったね!」
「今度プーケット行ってダイビングするんだ~」「海は生を奪い、死を与える。海外までわざわざ行って海に潜るの?!」

そんなわけで、今回沖縄旅行の計画に最後に加わったトロ、石垣に一緒に来てスノーケルするとまで言われて正直こっちが驚きました。石垣行きたかったけど、行ってマイクとフラプッチが海に行っているあいだ、取り残されるのがイヤで覚悟を決めたのかも。
でも水が怖い人を海に連れて行くというのは結構危ない。恐怖心ってパニックにつながるから。だから充分ケアしてあげないと…とフラプッチも覚悟を決めたのでした。
by frappucci | 2007-11-15 14:06 | シュノーケル旅行記