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フラプッチ~のダイビング日記。

御蔵への旅2:御蔵上陸

御蔵島は絶壁急角度で、流され付いてもまさに『とりつくシマの無い』感じでしょうか。
御蔵への旅2:御蔵上陸_d0056263_1355887.jpg朝6時、御蔵島に上陸。三宅島から御蔵島までは”条件付就航”とのことで心配していたのですが、お天気も良く問題なし!
…と、港に下りて余裕こいていたのは、自然にも海にも馴染みが無く、何も知らない東京モンだけでしょう(あ、御蔵島も東京か・・・)。実は、乗客が降り終えた後、タラップをしまう前、船が波で港につけたまま上下に大きく揺れたのです。2、3mぐらいは揺れたんじゃないかな?港から見ていて、流石にちょっとびっくりしましたが。



御蔵への旅2:御蔵上陸_d0056263_13555175.jpg実は、コレが、御蔵になかなか着港できない理由なのです。安全にタラップの上に立つためには、波で1m上下してもキツいでしょう。この日、”条件付就航”だったのもこの波が理由。実際、あとちょっと遅かったら、着港できなかったかもしれなかったと、後で船の方から聞きました。
そして、この日の午後は実際、着港できませんでした。

この話を聞いたときに聞いたお話。先日、八丈島でも、あと10分遅かったら、お客さんが30人は流されていただろうという事態があったそうです。実際には乗客の乗降は終了して、タラップを片付けていた最中だったそうですが、大きな波で港が洗われ、タラップを片付けていた3人が流されたそうです。もっとも、どこかしらにひっかかって、海には投げ出されなかったそうですが。
そのとき、船長が「もしお客さんが30人も流される事態になっていたら、切腹モンだ。」と言っていたそうです。
…この船は、単なる観光船ではありません。三宅・御蔵・八丈島民の交通手段であり、観光客だってその島々の貴重な収入源なのです。観光客だって、時間を割いて、遠くから来てくれている。今日着港できなければ諦めて、船に22時間乗ったあと新幹線とか乗り継いで帰らなければいけないのかもしれない。
そういう意味では、なるべく着港してあげたいと思うのが人情でしょう。
けれど、もちろん、それで事故があっては元も子もない。
刻々と変わる海況を見ながら、瞬時にこのジレンマに富んだ判断をしなければならない…
そう考えると、船長さんって、なんだか男だなぁと思いました。海の男って格好良いね。

御蔵への旅2:御蔵上陸_d0056263_1358027.jpgさてはて…観光がひとつの大きな産業であろう御蔵島は、観光客にはあまり優しくないところでして、行く前に村のルールで「ゴミは御蔵島内に捨てずに持ち帰る」っていうのにもびびってたんですが、これもまたびびり。朝ごはんは御蔵に来る前にゲットしてきなさいだってさ。
で、あべさんが持ってきたのは…「きなこもちぱん(だっけ?)」。とりあえず栄養価は炭水化物に偏りがちのように見えますが、何も食べないよりは宜しいかと。

御蔵への旅2:御蔵上陸_d0056263_14553113.jpgさて…朝ごはん食べたら、ドルフィン・スイミング。
7人で出かけたのに帰ってきたらシャワーが2つしかない。ウェットで外で延々待っているにはちょいとまだ気候が寒いんですなぁ。で、全員がシャワー浴び終わったら、もう次のドルフィン・スイミングまで1時間半しかない。が、ここのお宿は昼ごはんも出ないし、何も売っていない。コーラの自動販売機1台以外、近くに商店もない。ちなみに御蔵にコンビニは1軒もないそうです。お宿は山の上のほうにあり、一番近くのレストランまでも結構道を下って歩いて、帰りは登ってこなければならない…。海で泳いで疲れきっているものの、体を動かしておなかもすいているしパワーもダウン中、何も食べないでまた泳ぐわけにもいかないので、意を決してレストランへ…

御蔵への旅2:御蔵上陸_d0056263_13592526.jpgお店に着いたらもう時間がなくて、海を見渡す席がステキ♪とか言ってる余裕もなく、からあげ定食をカキコミ。

食後は今度は道を登ります…
ひーこらひーこら。
一緒のグループの常連さんは、お昼ご飯のカップラーメン持参だったなぁ。利口だわぁ。
てか、こんな不便なところにあるんなら、お店まで車出してくれるサービスとか…しないですね、はい、すいません。。

御蔵への旅2:御蔵上陸_d0056263_14353556.jpg旅のお供に野生のヘビさん。野生のヘビなんて見たの何年ぶりだろう?子供のときに一度見て、それからもう一回ぐらいはどこかで見たような…。というわけでこの記事の最大サイズ写真の栄誉はこのコにあげましょう

御蔵への旅2:御蔵上陸_d0056263_14355763.jpg

顔つきはヤマトの真田さんみたいな?
なんだか文句ありそげなのがキュートです。
今回ほぼマクロレンズ一本勝負だったもので、キケン回避のため(笑)、寄るのではなく大幅トリミングで対応してみました。

戻ってきたら即ドルフィン・スイミング出発。
1本目で参ってしまった(というか、東海汽船から酔ってたりしたのかも)二人が脱落したけど、正しい判断だったかも…午前よりもさらに揺れました。船が転覆してたぐらいだったから結構な揺れだったのかもですね。しかし2本のドルフィン・スイミング+昼食の山道上り下りで疲れていたので、投げ出されるから掴まっていて下さい!とか言われているボートの上でぐーぐー寝てしまいました。今考えたら危なかったかもなぁ。

宿に帰ってきたらまた長時間のシャワー待ち…
浴室が2個しかないのですが、みんな冷えた体を温めるのにお風呂に浸かっていたのかも、と思いました。冷えたままにしないほうがいいと思うけどさ…一人用のお風呂が二つ、ではなく、男女別に公共浴室って作りだったら良かったのにね。

御蔵への旅2:御蔵上陸_d0056263_14405696.jpg夜はまた宴会…
八丈島の黒潮、なんて焼酎を頂いたのですが、これがもしかして翌日の八丈島行きを示唆していたのかも…?!

ところで今回、ボートに乗っている最中に椅子から落っこちて、運悪くそこにあった角に尾てい骨を強打しました。もの凄い痛かった…すぐには起き上がれませんでした。暫くの間は一歩歩く毎に痛かったし。一週間経った今でも、腰をかがんだり、クシャミをするとその後暫くは結構痛いです…
医者に行って尾てい骨にヒビが入っているとわかっても、結局何もできないらしいので、このまま放置する予定ですが。
by frappucci | 2006-06-19 14:51 | ダイビング旅行記